大人のピアノの始め方

大人のピアノ ただの私生活日記

こんにちは。じゃがいもです。

大人になって「ピアノを始めてみたい!」と、ピアノに興味を持つ方は多いのではないでしょうか。

一方で、「どうやって始めればいいの?」とも思うはずです。

私事ですが、私の父は30歳過ぎにピアノを始めて数年で「エリーゼのために」を弾きこなしてました。

これは自慢でもなんでもなく、始める勇気と多少の根気があれば誰でもそれくらいにはなれます。

ある未経験漁の師の方は、超絶技巧「ラ・カンパネラ」を弾けるようになってました。

(※「漁師 ピアノ」で検索すると出てきますので要チェックです!マジですごいです!!)

しかし、その「根気」の部分に負けて大人たちが多いのも事実。

私は幼少期からピアノを弾いていますが、身近に大人からピアノを始め、ピアノ生活を楽しんでいる方々を多数見てきました。

そんな方達に共通している部分や、私の経験から、このやり方なら続けられるのではないか、楽しく練習できるのではと思う方法を書いていきたいと思います。

まず始めに

練習環境を整える

まずは道具(ピアノと楽譜)を揃えるところから始めます。

この二つさえあれば永遠に楽しめる、コスパ抜群の趣味とも言えますね!

ピアノを買う

といっても安い買い物ではありませんので、いざ買うとなると勇気がいるかもしれません。

当然アップライトピアノやグランドピアノがあればそれに越したことはないのですが、そんなお金ないよ!という方は電子ピアノでも全然OKです。

最近は低価格帯でもしっかりしたピアノが多いので安心です。

88鍵のものを買う

「キーボード」を買ってしまうと、鍵盤数が足りなかったり、タッチ感が極端に異なったりしますので、「ピアノ」と呼ばれるものを買うようにしましょう。

区別がつかなければ、楽器屋さんで店員さんに相談してみてください。

予算にもよりますが、お勧めを一つだけ紹介します。

KAWAIの電子ピアノ、「CN201」です。

KAWAIはピアノ一本に絞って生産、販売しているため電子ピアノにもなるべく本物のピアノに近づける工夫が盛りだくさんである点と、このシリーズはKAWAIの中では一番最安値で買うことのできるものですが、コスパは一番良いと個人的には思っています。

他お勧めのピアノを予算別やレベル別に紹介する記事をいつか作成する予定です。少々お待ちください。

楽譜を買う(教則本)

弾きたい曲があればその楽譜でもいいですし、大人のための初心者用楽譜は今の時代たくさん売られてますので、なんでも良いのでとにかく買ってみましょう。

音符が読めない方は、基礎的なことから学べるものを買うと良いでしょう。

お勧めは「はじめから1人で学べる 大人のためのピアノレッスン 上巻 (DVD付)」

単純にわかりやすいのと、DVDがついているので視覚でも確認できる点でお勧めです。

教則本を買う場合は、普通の楽譜集と併用することをお勧めします。

勉強的な要素がどうしても強くなってしまうので、楽しくない内容が多いかもしれません。

弾きたい楽譜を読むためのツール、として使用した方が楽しめます。

習う ピアノ教室を探す

独学が難しい、という方はピアノ教室で習うのもお勧めです。

先生が横についているだけで安心感が違いますし、自分では気づけない姿勢、指の形、音の強弱等正しく学ぶことができます。

基本的にはどの教室も大人の初心者の方は大歓迎だと思いますので、気軽に問い合わせてみてくださいね。

一年以内に達成できそうな目標を立てる

極端に難しい曲を目標に立ててしまうと、辿り着くまでに膨大な時間を要してしまい、途中で挫折してしまう可能性が上がってしまうので、少し難易度を落とした曲を選ぶことをお勧めします。

世の中には数え切れないくらいの楽曲が存在しますので、一曲に固執せず、どんどん新しい曲にチャレンジするとより上達も早いと思います!

飽きないための工夫

そうはいっても、最初のうちはできることも少ないため、何が楽しいかわからない時間が過ぎていくと思います。

弾けるようになった時の快感は計り知れませんので、それを味わってもらうためにも、続けるための工夫をいくつか紹介していきます。

弾けそうな曲はどんどん弾いていく

全くピアノを弾いたことがない人にとっては、「ドレミ」と弾く作業も簡単ではありません。

片手で弾く「チューリップ」や「きらきら星」なども決して簡単ではないはずです。

でもこのような曲たちは練習さえすればすぐに弾けるようにもなります。

片手だからって恥ずかしがらず、どんどん弾いていきましょう。できるようになったら速度を上げたり、左手で弾いてみたりします。

最初はとにかく鍵盤を押す!という作業に手が慣れることを意識して練習して欲しいと思います。

簡単、難しいはあまり気にしない

かと言ってすぐ弾けるようになる曲ばかりでもそれはそれでつまらなと思いますので、少しなれてきたらあまり難易度は考えずに選曲するのもありです。

普通にピアノを楽しんでいる人でも、初見では壊れたロボットのようにしか弾けない、というケースも全然ありますので、苦でなければ気にせず練習に励んでください。

ちなみに私も初見演奏は苦手で、初見の段階とある程度弾けるようになった時の動画を見比べたら同一人物とは思えません。それもそれで楽しいです。笑

ただし、

難しいなと感じたら全然諦めてOK

嫌になる前に諦めた方が良いです。

練習を続けていくとある日突然弾けるようになったり、楽譜が難しく感じなくなることがありますので、そんなに深く考えず今を楽しんで欲しいと思います。

注意:ジャズは聴こえる感じより難しいです

指の使い方やコードが独特なので、弾けそうで弾けない、といったことが起こり得ます。

よっぽど弾きたい曲がない限りは優先順位は下げていいかもしれません。

ピアノ仲間を探す

身近にピアノ関係の知り合いがいると心強いですよね。

私はそのおかげで知らない曲を知れたり、思わぬところにストリートピアノがあることを知れたりと、色々助けられていますので、皆さんもたくさん知り合って欲しいと思います。

サークルを探す

中でもサークルの存在は大きいです。

大人のピアノサークルは結構存在します。

大体初心者歓迎ですので安心して探してみてくださいね。

いろんなレベルの人がいますので、いい刺激になると思います。

もちろん大人になってから始めた人もたくさんいます。一生懸命弾かれています。

経験者以上に素晴らしい音色を奏でる方もたくさんいて本当にすごいなといつも尊敬しています。

発表会にでる

好きな曲が弾けるようになったら発表会に参加してみましょう。

人前でピアノを弾くって、経験者にしかわからない、とてつもない緊張感があります。

ましてや発表会となると、素晴らしい会場で、スポットライトを当てられるので、簡単に頭真っ白になれます笑

しかしこの感覚が不思議と病みつきになるもので、また参加したいなと思わせてくれます。

会場が良いと音の響きや弾き心地も大変良く、忘れられないものとなるかも知れません。

上達への近道

ここからは、私がお勧めする、ワンランク上を目指すためのコツをいくつか紹介します。

といっても私も対して上手いわけではないので説得力がないかも知れませんが、ピアノ歴だけは長いので、経験則からお伝えしたいと思います。

絶対に焦らない・スロー練習を怠らない

焦って良いことはありません。

通常テンポで早く弾きたいがためにアップテンポで弾く癖がついてしまうと、間違い癖が取れなくなってしまいます。

かといっていつまでもゆっくり弾くのはつまらないので、たまにテンポをアップされるのは良いかと思いますが、くれぐれもベースは間違えないテンポで弾くことを忘れないように。

丁寧に弾くことを心がけて欲しいと思います。

人前で演奏するときは楽しむことを第一に

発表会などではミスタッチなど気にせず、感じるがままに弾いてくださいね。

言ってること矛盾してるじゃん、と思うかも知れませんが、いざというときに気持ちよく弾くために、練習で丁寧に弾きこむことをお勧めしました。

日頃から丁寧に弾いていると、緊張しても指が勝手に正確に弾いてくれるものです。

そうしていざ弾いた時に、しっかりピアノから聴こえる音と、自分が出したい音が一致した瞬間の気持ちよさは音楽ならではの快感です。

その快感をみなさんにも早く感じて欲しいと願います。

指の筋トレ・運指トレを行う

早い、アップテンポの曲を弾くためにはそれ用の練習が必要です。

そこで良い練習となる教則本が「ハノン」です。

個人的にはこれほどの良本はありません。

曲は単調中の単調ですので、面白みは0ですが、逆に割り切って練習できると思います。

ハノンの練習前と練習後では、指の動き方が格段に違うことを感じることができると思います。

ハノンは指の筋トレにもなり、必要な筋肉を養ってくれもします。

動かしにくい指の動きも重点的に鍛えてくれます。

ぜひ取り入れていただきたい練習です。

上手い人を真似る

今ではyoutuebe等で動画がいっぱい上がっています。

好きなピアニストの真似を少しでもしてみてください。

音の強弱、間の取り方、指の形、姿勢、顔。

できることは全部真似してみてください。

真似することで、上手くなるきっかけを掴むことも多いです。

弾いてる姿を動画で見てみる

自分で弾いている姿を動画で撮り、確認してみましょう。

思ったより早いなとか、左手の音が小さいなとか、色々感じることがあると思います。

それを少しずつ調整していく作業が上達する近道だと考えます。

また、好きなピアニストがいるなら、動画を弾きざまを比べてみてください。

そして何が違うのか自分なりに分析してみましょう。

音楽に答えはありませんが、あなたのなかの答えに近づく大きなヒントが隠されているかも知れません。

お勧めの曲

レベル別にお勧めの曲を紹介します。

もちろん弾きたい曲がある人はその曲に向けて頑張っていただければそれで良しです。

私が弾いてきた、聴いてきたなかで素敵だなと思ったり、かっこいいなと思った曲を紹介します。

初心者

バッハ メヌエット ト長調

聞いたことある曲だと思いますが、シンプルイズベストで、簡単過ぎず、でも音色が果てしなく綺麗でお勧めです。

尾崎豊 I LOVE YOU

言わずと知れた名曲ですが、ピアノで弾くのもまた綺麗なのです!

個人的に一番好きです。もうほんとみんなに弾いてほしい。

お願いです。弾いてください。

久石譲 SUMMER

SUMMERだけではなくこの人の曲は素晴らしい宝箱見たいなものなので、是非弾いて欲しいと思います。

ストリートピアノでも良い感じに馴染める曲で、心癒される曲です。お勧めです。

中級者

ドビュッシー アラベスク一番

レストランでもよく流れているクラシック名曲中の名曲。

美しすぎる旋律があまりにも印象的で、綺麗に弾くには難しいかも知れませんが、練習する価値ありです。

カプースチン 24のプレリュードより 5番

そろそろマイナーな曲紹介して良いですか?笑

全然有名ではないと思いますが、ジャズ長の中では割と弾きやすい(といっても指は開くしコードは難しいです)のでおすすめしてみました。

更に難しくて良いなら、一番お勧めしたいのは9番です。

5番と9番はバーミュージックにピッタリで、大人の曲という感じがして個人的にはとてもかっこいいと思います。

有名でもないのでピアノ知ってる風を醸し出せます。お勧めです。

最後に:楽しむことを忘れずに

コンクールなど存在はしますが、音楽はあくまで「楽しむ」ものなので、自分のペースで、ゆっくり楽しんだもの勝ちだと私は思います。

上手くなりたくて焦って練習してしまう気持ちもわかりますが、気持ちを落ち着かせて、どんな音をだしたいのか考えながら弾きましょう。

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