ピアノ上級者にカプースチンがお勧めな理由

ジャズ、カプースチン ただの私生活日記

こんにちは!じゃがいもです。

突然ですが、皆さんはカプースチンという作曲家をご存知でしょうか。

簡単に紹介すると、「ニコライ・カプースチン」(1937/11/22〜2020/07/02)はロシア生まれの作曲家、演奏家です。

クラシック音楽勉強中にたまたま聴いていたラジオでジャズが流れたことをきっかけにジャズに興味を持ち始めます。

その後独自の方法でジャズ要素を取り入れた作曲をはじめ、現在残っている多くの曲が他のクラシック音楽とは少し異なるテイストで、一部ファインに根強い人気がある作曲家です。

かくいう私もたまたまyoutubeで流していたピアノバックミュージックで、急にジャズ風の曲が流れたことをきっかけに知ることになりました。

調べていくと辻井伸行さんも演奏会で弾いていたり、紀平凱成(きひらかいる)さんはカプースチンを得意とするまたこれ珍しいピアニストも存在します。

実際に彼の曲を聴いていくとわかりますが、難易度が非常に高い曲が多いのも特徴です。

特に彼の作品を代表する「演奏会用8つのエチュード」は、クラシックとジャズを見事に融合させたかっこいい曲の集まりなのですが、なんせ難易度が高く、そうそう弾けるものではありません。

一曲の曲が短いのがまだ救いですが、それでも独特のリズムとコード進行、不協和音の融合にクラシック慣れしたピアノマンたちは弾くのに一苦労するのではないでしょうか。

少し紹介が長くなってしまいましたが、今回の目的は「ピアノ上級者にカプースチンをお勧めする」ことです。

なぜカプースチンがお勧めなのか、その理由を書いていこうと思います。

カプースチンがお勧めな理由

技術的な成長が見込める

上にあげた「演奏会用8つのエチュード」は名前の通り練習曲集なので、それぞれ練習のテーマがあります。

例えば3番「トッカティーナ」は「スタッカート」という意味の曲名ですが、その名の通りスタッカート(連打)を駆使した名曲となっています。

弾きこなせれば当然かっこいいのですが、そのためには両手ともスタッカートになれることや、歯切れ良く弾く技術などやるべき練習がたくさんあります。

そうやって一つずつ課題と向き合っていき弾けるようになった時には、技術が進化しているでしょう。

難し過ぎて他の曲が簡単に思える

これも「演奏会用8つのエチュード」を例に挙げますが、とにかく難しいです。

リズムの取り方、慣れない和音、意味不明な運指など。。

難易度的にはリストと同じくらいと言っても過言ではないかもしれません。(曲が短い分カプースチンの方が簡単という人もいると思いますが、個人的には同等です)

故に、カプースチンの曲ばかり練習していると、他の曲が難しく感じなくなることがあります。

実際私もそうでした。

私はジャンル問わず色んな曲を弾きますが、ポップスのピアノアレンジ等弾いていると、譜読みのスピードがあがったと感じます。

それはカプースチンの曲に変化記号(シャープ♯やフラット♭)が多いことや、見慣れない和音が多数存在し、それに慣れたからだと思います。

ジャズの入り口が見れるような気がする

カプースチンの曲は個人的には「ジャズ」には分類されないと思っています。

なぜなら全てにおいて「楽譜」が存在するからです。

ジャズの魅力の一つに「アドリブ」というパートがあります。

コードだけ決めてあとは自由に弾いてくださいね、といった具合です。

カプースチンの曲にその要素はありません。故に「ジャズ」ではないのかな個人的には考えています。

しかし、曲調こそジャズそのもの。

あきらかにクラシックとは一線を引いています。

だからこそ、もしもジャズに興味がある人や、例え興味がない人でも、触れてみると新しい発見や喜びにであえるかもしれませんよね。

カプースチンにもさほど難しくない曲は存在します(下手紹介します)ので、そういった曲から始めるのもいいかもしれません。

短い曲が多いのでいざ弾く場面に出くわした時に活躍する

カプースチンの魅力の一つに短い曲が比較的多いことがあります。

「演奏会用8つのエチュード」は全て2〜4分、「24の前奏曲」に至っては1〜3分です。

にもかかわらず演奏効果は非常に高く、しかもジャズ風味なので、ピアノに興味がない人にも比較的興味をもって見てもらえる(聴いてもらえる)と思います。

ものすごく有名なクラシック音楽、ショパンの「幻想即興曲」や「革命」などももちろんかっこいいですし人気がありますが、人気故に弾いている人も多いので、その点カプースチンは競争率も低く良いと思います。

まぁ競争しているわけではないので気にしなければそれでいいのですが、こういう曲もあるんだなと知ってもらえたら嬉しいです。

ピアノバーにめちゃくちゃ合う曲がある

「24の前奏曲」5番と9番

これがバーにぴったしの曲だと個人的には感じています。特に9番。

カプースチンの中では比較的弾きやすく、技術を見せつけるような曲でもないので、バーのような雰囲気の場所で弾いたら絶対かっこいいです。

私も結婚する前はこの曲で彼女作るぞ!と意気込んでいたこともありましたが、結局弾く機会がありませんでした。

あまり意気込み過ぎてもカッコ悪いと思いますが、「ま、そこにピアノあるし弾いてみるか」くらいの感じで弾いたら素晴らしくかっこいいと思いますのでお勧めです。

ちなみに本当に私の個人的な意見ですが、こういった曲を女性が弾くとそれはそれでめちゃめちゃかっこいいしギャップ萌えですので、誰か弾いてください笑

カプースチンが好きというだけで少しかっこいい

クラシック好きでカプースチンが好きという人は少数派だと思います。

なぜなら、クラシックではないからです笑

しかしピアノを趣味にしている人の大半はクラシック思考なので、そんな中「カプースチンが好きです」といえば、少し個性的でかっこいいと思います。

まとめ:かっこいいのでお勧めです。

後半は、ピアノ弾けたらかっこいいという視点で書いてしまいましたが、事実として私自身カプースチンの曲はどの作曲家のものよりもかっこいいと感じますし、ジャズ風味の不協和音が心地よくて愛しています。

その割に日本ではあまり知名度がないので、他の人と被ることも少ないのです。

そして、難しいので、練習のやりがいも十分ですし、仮に途中で諦めてしまったとしても、技術的には確実に上手くなると思います。

難点は指をうんと開く場面が多く、手が小さい人は少し音を減らすなどして対応する必要があります。

それでも十分素敵な曲がいっぱいありますので、皆さんにも弾いてもらえたら嬉しく思います。

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