ピアノを職業にするにはかなりの覚悟が要ります

ピアノ努力 ただの私生活日記

こんにちは。じゃがいもです。

将来ピアニストになる、ピアノの先生になる、あるいは何かしらピアノに関わる職業に就きたい、と思っている人向けに少し厳しいことを書いていこうと思います。

タイトルの通り、そしていきなり結論になりますが、ピアノでお金を稼ぐのは相当難しいです

それがお小遣い程度で良ければ難しくないかもしれませんが、生活費を稼ぐとなると話は変わります。

もちろん否定するわけではなく、そういった職業に憧れを持ち、目指すことは大変素晴らしいことだと思います。

しかし、現実を知った上で目指して欲しいのです。でないと、後悔してしまう場面に出くわす可能性が非常に高くなってしまいます。

私自身ピアノの営業マンとして仕事をしていたことから、ピアノの先生をはじめとした、あらゆるピアノに関する方々と出会いお話を聞いてきましたが、ピアノの営業が一番楽なのではと感じてしまうほどでした。(といってもキツくてやめてしまいましたが。。)

では、なぜピアノで稼ぐのは難しいのか、職業別にみていこうと思います。

レベル1:ピアノの営業、調律師

この二つは他に比べるとハードルは低いと思います。

というのも、大手ピアノメーカーへ就職さえできれば、ある程度の給料が保証されるからです。

ただし、どちらも歩合分の給料が発生しますので、それなりに頑張らなければいけません。

調律師もピアノを売ればボーナスに影響あることも珍しくありませんので、営業マンの要素もあります。

ピアノ会社はとにかくピアノ売れ売れ精神で働く必要がありますので、それが苦ではない人は適職だと思います。

ちなみに:ピアノ営業の仕事内容

ピアノの営業なので、当然ピアノを売るのですが、お客さんはお店に来た人はもちろん、音楽教室に通っている生徒さん、先生、個人教室も同様です。

法人では音楽大学に営業をかけることや、公民館、幼稚園などもターゲットになります。

それ以外にも、私の場合はピアノの発表会の手伝いや、キャンプ同行なども行いました。

特に新人は雑用をどんどん任されるので、便利マンになりがちです。

ピアノの営業で大変だったことは、特に先生たちでした。

少し悪く書いてしまうと、世間知らずの方が多かった印象です。

のちに書きますが、ピアノの先生はそれだけで食べていけるほど恵まれた職業ではありません。

にもかかわらずそれだけで悠々自適に生きている人は、おそらくそれなりに援助されていると思われます。

ずっと不自由を知らずに生きてきた方も多く、それ故に自分良ければ全て良し、といった印象をたくさん受けました。

私は不器用なので、八方美人でいることができず、辛くなってしまいやめてしまった経緯があります。

もちろんそんな中でも結果を残している人もたくさんいるので、要は適正の問題だとは思いますが、そんな一面もあることを知っておいてほしいと思います。

調律師も、調律の台数をあげなければならないので、電話アポとりも自分でしたり、朝早くから夜遅くまで仕事をしなければならない日がほとんどです。

といいつつ、発表会やコンクールの調律には駆り出されたりするので、そういったジレンマを抱えると思います。

ちなみに調律師は、その専門学校に通う必要がありますので、営業よりも遠回りする必要がありますのでご注意ください。

レベル2:ピアノの先生

ピアノの職業として真っ先に思い浮かべると思いますが、職業としてはめちゃくちゃコスパ悪いです。

なんで高い学費払って安い給料貰ってるのかわけわかんなくなる、と働いてた頃先生がボソっといったのを今でも覚えています笑

大手の音楽教室に属したら安泰、と思ったら大間違いです。

先生は基本的に歩合給でしかも生徒は会社に割り振られますので、初期はどうしても安月給になってしまいます。それだけでは多分生きていけません。

その辛い時期を乗り越え、会社側にも生徒さんにも信頼を得られて少しずつ生徒が割り振られ、金銭面もアップしていくのです。

また、大手だとグレード制度を導入していることがほとんどで、先生のスキルアップに応じて単価が上がっていきます。

といっても普通にサラリーマンをしている方が確実に稼げますので、お金がほしい人は個人で生徒をたくさん集める(簡単に書きましたがこれもかなりの労力と集客力、知名度や評判を必要とします。)か、他の道に進んだ方が良いです。

先ほども書きましたが、先生には変わった人が多いので、先生同士でも仲の良し悪しがあります。

女性社会ですのでしょうがないっちゃしょうがないですが、ある程度覚悟しといた方がいいかもしれません。

レベル3:プロのピアニスト

最難関といっても良いプロへの道

ピアノだけで生きていけている人はほんのひと握りに過ぎません。

そもそも競技人口もめちゃくちゃ多いですよね。クラスにピアノ習っている子は何人もいたと思います。

その中から飛び抜けて上手い人が専門で高校以降学んでいき、その中でも飛び抜けて上手い人がコンクルー等で実績を残し、さらにその中でも飛び抜けて上手い人が有名になる、といった感じです。

最近ではyoutube をはじめとしてSNSでの活動をされている人も増え、多少幅は広がったのかなとは感じますが、それでもほんのひと握りです。

正直どのスポーツよりも難しいのでは?と感じてしまいます。

ので、ピアニストを目指すのであればそれくらいの覚悟と努力を必要とすることを知っておくべきです。

有名な人は努力を努力と感じないケースが多い

私なんかは一時間練習しただけで「今日は頑張ったなぁ」と自分を褒めるタイプなのですが、すごい人は平気で8時間とか練習します。

ピアニストの牛田智大さんは幼少期、勉強もピアノの蓋の上でやっていたほどピアノが大好きだったそうです笑

要はそれくらい突き抜けていないと難しいのかもしれませんね。

まとめ:ピアノに関わりたいなら努力必須です。

特に先生やピアニストを志すのであれば、なおさらです。

ただし、専門ではなく、副業的な意味合いでピアノを続けられている方も多いので、そういった方法ですと難易度はグッと下がると思います。

結婚式でピアノを弾いている人なんかはその例ですね。多分専属でやっている人はごく稀だと思います。

ちなみに私も友人に頼まれて結婚式で弾いたことがあるのですが、お礼に安くない金額をいただいたので、良いバイトだったなと思いました笑

少し話はそれましたが、それでも「ピアノ一本で生きていくんだ!」という人は是非頑張って頂きたいです。心から応援しています。

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