【ピアノ】発表会、コンクールで後悔しないための心構え

ただの私生活日記

こんにちは。じゃがいもです。

今回は発表会やコンクールの心構えについて考えていきたいと思います。

ピアノ経験者の皆さんなら共感していただけると思います。

発表会やコンクールってめちゃめちゃ緊張しますよね。

僕も毎年何かしらには出ていましたが、毎年緊張していました。

手も足も震え、練習以上の速さで弾いてしまい自滅してしまうこともよくありました。

子供だと緊張して泣き出してしまう子もたまに見かけます。

緊張している中で指先を正確に動かす作業って、実はかなり難易度が高いんですね。

ではどうすれば発表会やコンクールで納得のいく演奏ができるのでしょうか。

少数ですが、緊張したことがない人もいます。

ピアニストの辻井伸之さんは、人前で弾くのは緊張よりも楽しさが勝ってしまうため、緊張したことがないそうです。

ピアノの星に生まれないとそうもいかないと思うので、私の経験から、本番で限りなく成功に近づける方法、考え方等を皆さんに共有していこうと思います。

他の記事でも度々書いていますが、絶対という方法はございませんのであらかじめご了承を。

あくまで参考程度に留めていただき、自分なりの成功論を導き出していただけたら嬉しいです。

ピアノって、緊張するのは当たり前

9割の人間は緊張します。なので緊張で悩んでいる人は悩む必要はありません。皆同じです。

「緊張」は一種の生理現象ですので、自分でコントロールできるものでもありません。

緊張しないと思えば思うほど緊張してしまいます

緊張しないために努力することは私にとっては何も効果がありませんでした。

お客さんをじゃがいもだと思うようにしたり、手に人という字を書いて飲み込んでみたり、調べた限り試してみましたが、結局手は震えますし足はガクガクです。

※当然個人差はありますので一度試すのは全然有りです。

緊張を受け入れましょう

悩んだ結果今一番私にとってベストな選択は、緊張を受け入れ、緊張している中でいかにパフォーマンスを上げるか、という思考でした。

アスリートの世界では、ある程度の緊張感がないと最高またはそれ以上のパフォーマンスを見せることができないと考える人も多い、ということを知ったのがきっかけでした。

確かに、五感がいつも以上に研ぎ澄まされてた感覚になったり、その五感に全ての神経が集まっているような感覚になったことは私でさえ何回かあります。

それはある程度の「緊張感」が一つの条件になっていると考えています。

ということは、緊張は良いことなんですね。そう考えることがとても大事だと今もなお感じています。

緊張を「良い緊張」に変えるためにできること

緊張にも「良い緊張」と「悪い緊張」があると仮定します。

そしたら当然のごとく「良い緊張」を常に引っ張り出したいですよね。

では、どうすれば「良い緊張」を引き出せるのか。私の経験から効果があったものをいくつか紹介していきます。

ルーティンを作る

練習中から一曲通して弾く時は、何かルーティンを取り入れます。

・演奏前に深呼吸を行う

・目を瞑って心地よく弾いている自分をイメージする

・指の体操を行う

などなど、なんでも良いです。自分にあった何か良い方法を考えてみてください。

そして本番でもそれを実行します。そうすることによって、脳がいつもの練習の始まりと錯覚してくれて、いつも通りの演奏ができる準備をしてくれます

自分をコントロールする、ということは、結局「脳」をコントロールする、ということと同義なんですね。

緊張している中でもいつもと同じ動作から入ることによって、「いつもと同じことをする」という感覚を持つことが大事です。

練習以上の演奏はできません

練習でできないことを本番でもできなかった、それを「緊張」のせいにする人をたまに見かけます。

残念ながらそれは緊張ではありません。「実力」です。

余談ですが、昔センター試験(昔の大学入試一次試験)を受けた際、友達が模試と同じ程度の出来だったにもかかわらず、「センターこけた〜」と言ってたことをこれを書きながら思い出しました。

誰がどうみても予想できる結果なのに何を言ってるんだろう、と心で盛大につぶやいていました。笑

話はそれましたが、本番でうまくいかなかったこと原因を全て緊張のせいにするのは違いますよ、ということは知っておいてください。

練習で絶対できてたことが本番でできなかった、というのが「緊張による失敗」と考えてもらったほうが良いかもしれません。

人前で弾く練習をする

ピアノはどうしても個人作業になってしまうので、できれば人前で弾く機会を作って欲しいです

たとえ一人お客さんがいるだけでも多少の緊張感は味わえると思います。

最近はストリートピアノも増えてきていますので、そう言ったところで勝手にリハーサルするのも良いかもしれません。

または、完全に無音の環境を作り出してリハーサルをするのもおすすめです。

発表会やコンクールでは、大きい部屋の中で完全に自分の音だけが響き渡ります。

そういった状況をイメージしながら演奏してみると、いざ本番となっても、いつもとのギャップに戸惑うことも少なくなると思います。

緊張している自分を客観視する

緊張している自分を俯瞰的に見るようにしてみてください。

手が震えていても、他人事のように「あ、手が震えてる。ウケるw」くらい思えるとだいぶハートが強くなってます笑

初めての経験ではそんな余裕がないかもしれませんが、2回目以降は1回目に比べると多少の余裕も出てきているかと思いますので、

「あ、また同じところ震えてるな」とか、

「あ、今回はそんなにだな。何が前回と違うのだろ」とか、

客観的に自分を観察すると、自然と心が落ち着いてくるかもしれません。

そして、前回との緊張の度合いを比べてみて、差異が何なのか分析してみると、次に繋がります。

始めの数秒は絶対間違えない練習をする

最初に間違ってしまうと、心が折れて腑抜けた演奏になってしまいます(少なくとも私はそうでした)

何事もスタートは大事ですので、出だしだけは絶対に間違えないことを強く意識して練習に臨んでほしいと思います。

私のやっていた練習方法は、ここまでは絶対に間違えないと決めたら、一曲を通して練習する際、仮にそこまでで間違えてしまったら最初からやり直します。

あまりにもやり直しが多い場合は、部分練習や片手練習で弱点を補います。

そうやって地道にコツコツ自信をつけていくのが大事なのです。

苦手パートを作らない努力をする

曲中に苦手パートがあるとどうしてもそこに意識がいってしまい、今弾いている箇所に集中できておらず、結果的にいつも間違わないようなところで間違えてしまう、といったことがよくあります。

ので、苦手パートは無くしましょう

といって簡単になくせるものではありませんよね。笑

重点的に練習してもなお間違えることが多い場合、現時点で技術が追いついていないか、物理的に難しい(指が届かない)可能性が高いです。

そういう時は、そこの部分だけ少しゆっくり弾いてみたり、そこだけゆっくり弾いたら曲としておかしくなる場合は全体的にテンポを落とすなど、一工夫します。

指が届かない、届きにくい時は、思い切って一音外します。(弾きません)

私たちは完璧に弾くことを求められている立場でもなんでもありませんので、そこまで拘る必要はない、と個人的には考えています。

それでピアノの楽しさが半減するのであれば、多少の妥協は全然ありです!

どうしても楽譜通りに弾きたいんだ!という強い意志がある場合を除いて、弾ける工夫をしてみましょう。

そうして自分が満足できる演奏ができた方が、結果的に素敵な曲に仕上がってますよ!

いつも同じ速さで弾けるように練習する

緊張するとテンポが乱れがちですので、どんな状況においても一定のテンポで弾けるよう練習します。

たまにメトロノームで確認したり、録音した時間で極端に速くなったり遅くなったりしていないか確認しましょう。

そうした微調整を毎日続けることで、本番もいつも通りに弾けるようになります。

指よりも「耳」を意識する

間違わないようにしなきゃ!と思えば思うほど指先に集中してしまいがちですが、大事なのは「音」です

今奏でている音が、自分の出したい音なのか、聴いてほしい音色なのか、耳を全力で使います。

一音一音大事に聴いて演奏することで、結果的にミスタッチも減るものです。

最後に:発表会やコンクルールでは全力で「音楽」をしましょう

「音楽」とは「音」を「楽しむ」とかきますよね。(金八先生みたいになってしまいました汗)

その文字通り、音を楽しむことに全集中してください

発表会やコンクールでは、普段より大きくて音も素敵なピアノが弾けたり、空間が音楽のために設計されていたりする場合が多いので、弾く側も普段と違う音の聴こえ方がします。

それを全身で感じ、身体で楽しんでほしいと思います。

ピアノに限りませんが、本人が楽しんでいる方が演奏も良くなるものです。

ピアノを楽しむために練習に取り組む、と考えれば、当然間違いだらけの曲では楽しめないと思いますので、今何を練習すれば良いのか見えてくると思います。

ピアノって本当に素晴らしい楽器ですので、ぜひみなさんにも楽しんでピアノ生活を充実させていただけたらと思います!

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